エドガー・ケイシー療法

生涯をかけて病気で苦しんでいる人たちを救った人

エドガー・ケイシーは、20世紀前半に米国で活躍した人物で、目覚めているときは写真業を営む敬虔なクリスチャンでありながら、ひとたび自分の意識をリラックスさせ、瞑想状態にすることで、あらゆる難病に対して診断と治療法を与えることができ、質問者がどんな専門的な質問をしようと、「宇宙の叡智」や「アカシックレコード」に意識をアクセスし、回答することができました。 亡くなるまでに14,000件以上の回答をし、その内容はすべてリーディングと名づけられ、膨大な資料として残されています。

人生のうちの約43年間、彼は助けを求めたあらゆる依頼者の身体を(彼らが、どんなに遠く離れて住んでいようと)、超意識レベルの中で調査し、病気の原因を述べ、更に背骨の調整や湿布、オイルマッサージ、水治療、薬草による治療薬、祈り、アルカリ食の食事療法、体内の浄化などの必要な手当てを指示しました。それらの情報は、今日のホリスティック医学の礎の一部となっています。

治療法を述べた病気の中には、現代ですらまだ難病、治療不能と言われているALSやパーキンソン氏病を初めとする進行性の病気、乾癬などの皮膚病も含まれ、難病で苦しむ人々や心の病に悩む人々に、大いなる希望と光明を与え続けました。 ケイシーの死後約半世紀も経った最近になってようやく現代医学が解明したことも少なくなく、世界中の医師がケイシー療法の医療概念の正確さを検証しています。

エドガー・ケイシー療法とは?

リーディングのうち、約9,600件で健康・美容について語っていて、人間は肉体と心と魂で構成されていて、この3つの調和がその人全体を癒し、体のバランスを整えるのに不可欠と一貫して強調していました。ケイシー療法は、単に薬を飲んだり、注射をしたり、というような、誰かにいやしてもらうというようなものではなく、 自分で自分に癒しをもたらすための積極的な働きかけが必要になってきます。また、体内に蓄積している毒素だけでなく、心に蓄積している毒素(ネガティブな思い、過去のトラウマ、怒り、悲しみなど)も心の外に排出していくために、自分の心のクセや持ち方を変えていくことも大切です。体にとって不要なものは、いつまでも体の中に溜めておかないで、さっさと捨てていきましょう。

エドガー・ケイシー療法の健康でいる為の基本原則

その英語の頭文字をとって「CARE」と呼ばれています。

Circulation(循環)

体液(血液やリンパ)が滞りなく体内を流れていること。 運動、オイルマッサージ、整骨療法などで循環を高めること。

Assimilation(同化)

食べ物を消化吸収する能力が十分働いていること。 その為の食事療法や、不要な毒素を生じないような 食べ合わせや調理法もアドバイスしています。

Relaxation(休息)

十分な睡眠、リラクゼーションの時間をとり、 心身を充分に休めること。

Elimination(排泄)

体内の毒素を適切に排泄すること。排泄を促すために、 運動・洗腸・蒸気浴・呼吸法・ひまし油パック・水を一日に7~8杯飲むこと等が勧められました。

整骨療法

背骨を矯正し、歪みからくる神経の圧迫をとることで、全身に指令を送る神経を活性化。 オイルマッサージで、油溶性の老廃物を排出し、血行を高め、様々なホルモンを出す腺を活性化。 神経機能が高まるので、そのことがさらに背骨を整いやすくしプラスの循環を起こします。 「マッサージは治療の手段であるだけではなく、予防手段でもある。体を清浄にすると、体の力が正常に機能できるようになり、放っておけば全身に広がる毒素や、鬱血、病巣が排除される」(257-254) 「マッサージによって、体の臓器全てがより良く働けるようになる。マッサージは、体の様々な部位を通じて血行を良くするため、神経節が神経の力からインパルスを受け取るのを助けることになる」(2456-4)

食事療法

日々の食事を80%のアルカリ性食品(ほとんどの野菜・果物・ナッツ)と20%の酸性食品(肉・魚・卵・穀物・乳製品)で構成するように勧めています。 住んでいる土地で取れる食物を食べましょう。 炭酸飲料・精白された穀物・砂糖・刺激物・揚げ物・牛肉・豚肉をさけましょう。
「人生に対する正しい考え方が健全に保たれていれば、食事と運動によってほとんどの病気は鎮静され克服されるだろう」

心や魂へのはたきかけ

祈り、瞑想、夢解釈などを通じて自身の「内なるドクター」からのメッセージを受け取ると共に、自分は健康であるというイメージングを行います。 体内に蓄積している毒素だけでなく、心の毒素(ネガティブな思い・過去のトラウマ・怒り・悲しみなど)も排出し自分の心の持ち方やクセを変え、心の毒素をためないようにするもの大切です。

エドガー・ケイシーの言葉

『身体は7年ごとに、原子のひとつまでもが新しくなる。 あなたはこの7年間をどう過ごしてきたのか。 その前の7年間はどうだったのか。 この人生で身体が再び元に戻ったのなら、あなたは自分の心と体で何をするつもりか。 昔のように、自分自身の欲望を満たすことに使うつもりか、それとも創造主の愛を賛美するつもりなのか。 誰があなたの病気を癒してくれるというのか』(♯3684-1)